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トレンドExpress、中国SNSデータからお花見シーズンの中国訪日客の動向を分析

2019.03.12

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トレンドExpress、中国SNSデータからお花見シーズンの中国訪日客の動向を分析
中国訪日客が行きたいお花見スポット、北海道・東北地方にも注目集まる
「お花見時期の訪日で気にしていること」第1位はダントツで「マナー」
~前年比で2倍以上増加し、お花見のマナーへの意識の高まりが顕著に~

株式会社トレンドExpress(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 濵野智成、以下トレンドExpress)が運営する、中国の消費情報と中国SNSデータ(クチコミ)の分析ツールを提供するWEBメディア「中国トレンドExpress」( https://cte.trendexpress.jp/blog/ )は、訪日旅行のタイミングとして年々人気が高まる日本のお花見シーズンでの中国人訪日客の動向について、「新浪微博(Weibo)」などの中国SNS(クチコミ)から分析いたしました。その一部を本レポートにてご紹介いたします。

【トピックス】

◆お花見シーズンに行きたいスポット、上位は京都・東京の桜の名所がズラリ、トップ20には「弘前公園」(青森)なども
1位は「京都」。2位の「清水寺」、7位「京都御苑」、9位の「円山公園」と合わせて、京都勢が10位内で4つもランクイン。京都の古い町並みに桜が加わることで、“日本にいる感(日本旅行ならではの感覚)”がより一層高まることを期待しているようです。京都勢に続いたのが東京のお花見スポットで、日本人にも人気の「目黒川」(3位)を筆頭に、「新宿御苑」(5位)、「上野公園」(10位)と、2018年にいわゆる“爆花見”として話題になった場所が上位にランクインしました。また、11~20位には、「松前公園」(北海道)「弘前公園」(青森県)「一心行の大桜」(熊本県)など、各地方の桜の名所が並んでいます。

◆お花見に関するクチコミ件数のピークは5月~京都・東京だけでなく北海道・東北地方のお花見にも注目集まる~
「お花見」に関する2018年のクチコミ件数は、前年比で2倍以上増加。また、月ごとに集計したクチコミ件数をみると、2018年のピークは意外にも5月がトップ(2017年のトップは4月)。これは、例年4月上旬に桜の見頃を迎える定番お花見スポットだけでなく、北海道や東北地方など4月下旬~5月にかけて桜を楽しめる場所にも関心が集まっていることを表しており、クチコミ総数の倍増とともに、日本のお花見への中国消費者の関心の高さが伺える結果となっています。

◆お花見訪日旅行の予算は増加傾向~個人旅行へのシフト・お花見訪日旅行人気による宿泊費増が起因~
お花見シーズンの訪日観光の予算についてクチコミから調べたところ、2017年は「5,000元以下」(42.6%)が最多シェアとなったのに対して、2018年は「5,000~7,000元」(46.9%)が倍増して最多となりました。さらに、2018年には前年にはなかった「15,001元以上」というクチコミも少数派ながら確認でき、団体ツアー旅行から個人旅行へのシフトによって旅行予算の積み増しが起きていることが推測されます。また、近年お花見目的で日本を訪れる訪日客が急増していることから、日本国内の宿泊費が高騰していることも背景にある模様です。

◆「お花見訪日客が気にしていること」第1位は、「マナー」~前年比2倍以上増加し、マナーへの意識の高まりが顕著に~
お花見時期の訪日客が気にしていること(関心事)について調査したところ、2018年は「マナー」がダントツで1位の結果に。2017年は全体の20%未満だったのに対して、2018年には45%を超える比率にまで急上昇しました。これは、日本のお花見スポットに中国訪日客が増え始めた2016年頃から毎年、マナー違反をする訪日客の姿を日本のメディアが大きく報道したことに起因します。日本の報道を引用した中国メディアが、中国国内で訪日客のマナー違反を厳しく批判しました。中国大使館もマナーに関する注意喚起を行っていることから、中国消費者の関心が高まったと考えられます。

【調査概要】

集計期間:2018年分(2018年1月1日~12月31日)、2017年分(2017年1月1日~12月31日)
調査対象:新浪微博(Weibo)、WeChatパブリックアカウント、BBS、個人ブログに投稿されたクチコミデータ
調査項目:日本のお花見に関して触れられた投稿文を抽出。
<引用・転載時のクレジット表記のお願い>
本リリースの引用・転載時には、必ず「中国トレンドExpress調べ」もしくは「トレンドExpress調べ」と明記ください。

株式会社NOVARCA

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