株式会社トレンドExpress
プレスリリース

トレンドExpress、「Weibo」「小紅書」など中国SNSデータから「新型コロナウイルス」による中国消費者の動向を分析

トレンドExpress、「Weibo」「小紅書」など中国SNSデータから
「新型コロナウイルス」による中国消費者の動向を分析

・「家の中でしていること」:ゲーム・動画などスマホ消費、「欲しいもの」:衛生用品・食料の需要高く
・長引く「巣ごもり生活」、ダイエットやヨガ、体操など運動不足解消に励む様子、資格勉強や化粧・楽器の練習など自分磨きをする姿が、SNSのクチコミから顕在化

 

中国を中心とする消費者ビッグデータをベースにクロスボーダーマーケティング及び越境EC事業を行う株式会社トレンドExpress(東京都千代田区、代表取締役社長 濵野智成、以下:トレンドExpress)は、「Weibo」や「小紅書(RED)」などの中国SNS上での新型コロナウイルスに関する投稿について、消費者行動に関連した点を中心に調査・分析を開始しました。今回その一部をランキングにしてご紹介いたします。トレンドExpressでは引き続き、新型コロナウイルスに関連したSNS分析を進めており、中国消費者の動向ならびに企業活動における商機・留意点等を、弊社運営のWebメディア「中国トレンドExpress」( https://cte.trendexpress.jp/blog/ )などを通じて発信してまいります。

【調査概要】
集計期間:2020年1月20日~2月9日、投稿数 約1,337万件
調査対象:新浪微博(Weibo)、小紅書(RED)、WeChatパブリックアカウント、BBS、ブログに投稿されたクチコミデータ
調査項目:以下2項目について調査
・「家の中でしていること」:「家」「家の中」「部屋」「部屋の中」に相当する中国語表現とその前後の動作に関する表現が記載された投稿を抽出
・「欲しいもの」:「コロナウイルス」と「◯◯ほしい」に相当する中国語の記載された投稿を抽出
<クレジット表記のお願い>本リリースの引用・転載時には、「トレンドExpress調べ」とご明記ください。

【総評】
「中国政府を中心に国を挙げて新型コロナウイルス感染拡大の阻止に取り組む中、外出を制限された消費者の「巣ごもり消費」の実態がうかがえる結果となりました。
まず「欲しいもの」ランキングを見ると、1位から4位までと7位には自身を感染から防ぐためのグッズが不足している実情、さらに5位には「食料」というキーワードが現れ、この部分だけを見ると、中国消費者が、拡がるウイルスそしていつまで続くかわからない自宅生活への不安に駆られていた、やや深刻な状況が見て取れます。
しかしながら、感染が拡大しているとはいえ、全人口から考えて健康な消費者のほうが圧倒的多数であることも事実であり、「家の中でしていること」ランキングからは、彼ら彼女らがなんとかしてこの「最長の休暇期間」を有意義に過ごそうと努力している姿が垣間見えます。「SNS」、「ゲーム」、「動画」、「ネットショッピング」などのいつもしている時間つぶしに飽きた消費者は、普段の忙しい日常で疎かになっていた「子供と遊ぶ」ことや「子供の勉強を見る」といった家族サービスに時間を費やすこと、また普段外食で済ませていた人たちが「料理をする」など、これまでしたくてもできなかったことを楽しむ姿が浮かびます。さらに、時間があるがゆえに室内暮らしで陥った運動不足や体重増加懸念の解消のために、「ヨガ」や「体操」「ダイエット」に取り組み、「欲しいもの」ランキングに見えるような「ダイエットに効くサプリ」を求めるなど、非常時とは思えないやや緊張感に欠くキーワードも散見されます。
世界に緊張感を与えている新型コロナウイルス騒動、中国の状況が深刻なことは間違いありませんが、こうした中でも中国消費者の「今を楽しもう」という強さ、そして次の消費につながる意欲を見ることができます。

■「家の中でしていること」ランキング:スマホでの消費活動、ダイエット・「◯◯の練習」など運動や自分磨きが活発に
TOP10は1位「スマホをみる」、2位「ゲームをする」などスマホ・インターネットに関する項目がズラリと並びました。先日、ゲームや動画など有料課金コンテンツの提供企業の株価が上昇するといった報道もありましたが、やはり消費者の時間潰しの格好のものとなっているようです。中国の調査機関の発表(※)によると、春節期間におけるショート動画アプリの平均視聴時間が、昨年の春節期に比べて約2倍増加したことが報じられています。その他には、「ヨガ」「ダイエットをする」「体操」「ダンスをする」「歌う」といった、運動不足の解消を図る項目が目立っています。外出が制限される中、「起きて、食べて、寝る」生活に終始しないよう、工夫する様子がうかがえます。実際に、中国の大手フィットネスジム「TERA WELLNESS」「WILL’S」、オンラインフィットネスサービス提供企業「Keep」は、ショート動画アプリの「抖音(Douyin)」などを通じて、オンラインでのヨガレッスンやフィットネスレクチャーを展開。「Keep」の発表では1月31日~2月5日までの間にすべてのフィットネスカリキュラムの合計視聴者が5,650万人に達したようです。また、「子供の勉強をみる」「資格の勉強をする」「化粧の練習をする」など、子供の面倒や自己研鑽・自分磨きに励む姿も表れています。
※出所:2020年2月6日 新浪财经「春节期间游戏、短视频迎爆发,《王者荣耀》DAU达1.09亿」

■「欲しいもの」ランキング:「マスク」「消毒液」など衛生用品が上位、「ダイエットに効くサプリ」など美容への意識も健在
「欲しいもの」として多く挙がったのは、やはり「マスク」「消毒液」といった衛生用品でした。中国の化粧品会社「自然堂」がハンドウォッシュの生産を新たに始めるなど、従来は別の事業を行っていた企業も衛生用品の生産に乗り出すケースも出てくるほど、需要が高くなっているようです。また、「食料」「米」「新鮮な野菜」「豚肉」など食品に関する投稿も多く、外出が自由にできない不便さを感じさせます。その他、「家の中でしていること」にも表れていた運動不足への対応策として、「ダイエットに効くサプリ」が18位にランクイン。23位には「抗菌できる化粧品」が入っており、美容への意識は一定水準健在と言えるかもしれません。